それならばイザというときのために100万円の現金を手元に残し、残りはすべて頭金に入れたほうが、その分の住宅ローンの金利を払わずに済みます。
払える金額の中でベストな物件を選ぶ
家を買うときは、お金の計算をする前に物件を見に行ってはいけません。なぜなら、それが無理な返済プランを立ててしまう入り口となるからです。
物件を見るより先に、自分が買える物件価格を試算しましょう。①頭金の額、②無理なく返せる住宅ローン額、という2つの金額を計算します。例えば、①が500万円、②が3000万円なら、3500万円までの物件しか見に行ってはいけません。
3500万円の価格帯のマンションをとことん見倒して、その中でいちばんよいものに決めること。それ以外の価格帯の物件は決して見ないでください。
しかし、残念ながら多くの人が4000万円、5000万円の物件を先に見てしまい、それが買いたくなって無理な返済プランを立ててしまうのです。
無理矢理住宅ローンを組むと、すぐに家計に無理が出てくる未来が目に見えるようです。あとで後悔しないためにも、背伸びをしてローンを組み、家を買うのはやめてください。
荻原 博子(おぎわら・ひろこ)
経済ジャーナリスト
大学卒業後、経済事務所勤務を経て独立。家計経済のパイオニアとして、経済の仕組みを生活に根ざして平易に解説して活躍中。著書多数。
経済ジャーナリスト
大学卒業後、経済事務所勤務を経て独立。家計経済のパイオニアとして、経済の仕組みを生活に根ざして平易に解説して活躍中。著書多数。
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