2023年9月14日、18年ぶりのセ・リーグ制覇を果たした阪神タイガース。ファンの一部や野次馬は、恒例行事を楽しむように道頓堀・戎橋周辺へと集った。

 厳戒な警備の甲斐あってか、事故につながるような大きなトラブルはなかった。しかし、自治体から発表されていた「節度ある行動のお願い」が守られていたかには疑問も残る。あの瞬間、狂乱を形成する一部となっていた人々はどんな思いでいたのか。

 ここでは道頓堀に集った熱烈な阪神タイガースファンの喜びの声を紹介していく。

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愛犬の吾郎くんと道頓堀を訪れた男性

 

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 いやあ、今回の優勝は……まあ嬉しいね。

 そやけど、道頓堀の方に移動しとる最中に試合が終わって状況がわからんかったから、そんな「サイコー!」いう気持ちとは違うな。「あと1人」コールは遠くから聞こえてんけど、試合が見れてないから細かいことはわからん。

阪神タイガースグッズを身にまとった愛犬・吾郎くん

 ただ、18年前の優勝のときとは全然違うわぁ。あのときは警察がほとんどおらんかったから、みんな自由に道頓堀に飛び込んどったりしとったもん。最近はハロウィンやなんやかんや、イベントごとは全部警備が厳重になっとってな。

 これまで阪神に費やしたお金はまあしれてるよ。犬の服も子供の涎掛けを使ったりして。

犬用バギーのいたるところに阪神タイガースのあしらいが施されている

 普段は不動産業の経営をしとって、明日は仕事やから祝杯を上げるなんてことはないな。

 今日はこいつらと目立ちに来ようと思って道頓堀まで来たんよ。やから、もうちょっとここの雰囲気を楽しんで家に帰ろうか思うてるね。