10月26日正午ごろ、国会で記者に囲まれた自民党の山田太郎文科政務官（56）。女性との不倫関係を認め謝罪した。
就任わずか1カ月あまりでの辞任
自民党 山田太郎参院議員：
報道にありました「妻以外の女性と男女の仲になった」という点は事実であります。この度は本当に申し訳ございませんでした。
山田氏は26日付で政務官を辞任した。9月の内閣改造以降、岸田内閣の政務三役が辞任するのは初めて。
蝶ネクタイがトレードマークの山田氏は、こども家庭庁の創設にも関わり、9月に岸田内閣で文部科学政務官に就任した。9月19日には「子ども本位に考えていくことが重要なんだろうと思っています」と話していた。
自身のYouTubeでは、エプロン姿で保育士を体験する様子も公開していた。ところが、政務官就任からわずか1カ月あまりで辞任することに。
一部週刊誌は、妻や娘がいる山田氏が20代の女性と不倫関係にあったと報道。さらに相手の女性に対し、山田氏が金銭を支払っていたとも伝えたのだ。
「妻を裏切り家族につらい思いさせた」首相の任命責任は
26日午前の参議院本会議で岸田首相が答弁していた間、山田氏の様子はどこか上の空。
見つめる手元の紙には「不徳の致すところ」と書かれていた。そして、この本会議終了後、不倫を認め謝罪した。
自民党 山田太郎参院議員：
この度は、私の不徳の致すところにより妻を裏切ってしまい、また家族にもつらい思いをさせてしまいました。
何度も頭を下げる一方、女性に対する金銭の支払いについては「一切ない」と否定し、議員辞職はしない考えを示した。
山田氏をめぐっては、名前が野球漫画「ドカベン」の主人公と同じ山田太郎であることから、ネット上で「ドカベンに謝れ」「ドカベンの名を汚すな」といった声も上がった。
午後の参議院本会議では、立憲民主党の古賀参院議員が「政務官の1人が、早々に辞任したことに総理の任命責任は重いと考えますが、この点についてご説明願います」と指摘。岸田首相は「このような事態に至ったことは誠に遺憾であります。私自身、任命責任も重く受け止めております」と述べた。
支持率回復を図りたい岸田政権にとって、今回の辞任は大きな痛手となった。
（「イット！」10月26日放送）
