『勤労感謝の日に職員3000人を7時間タダ働きさせようとする大阪府・大阪市のヤバさ これが「維新流」?』(東京新聞11月9日)
府市トップの所属はいずれも維新だが、大阪在住のジャーナリスト吉富有治氏は、
「もともと維新は大阪府市を統合する大阪都構想が党是。その中で『税金の無駄遣いをなくす』ことや『コストカット』を言い続けてきた。根本に『公務員は働かせてナンボ』という考え方がある」
と解説。
朝日新聞の「素粒子」(11月10日)には、
《ただ働きさせ、身銭も切らせ。パレード問題が映す維新流「身を切る改革」。従わなければどんな不利益をこうむるか、警戒するのも当然で。》
と書かれていた。
「身を切る改革」はどこへ?
「身を切る改革」を訴えている維新だが、気になるのは維新が熱心に招致を呼びかけた大阪万博だ。現状は『万博、費用膨張なし崩し』(毎日新聞10月21日)と、会場建設費が当初の計画よりほぼ倍に膨らむことになっている。万博のおカネは別なのだろうか?
今回の阪神とオリックスのパレードの資金集めも、実は万博を前面に押し出していた。
《9月下旬の発表では、名前が「兵庫・大阪連携『阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレード』~2025年大阪・関西万博500日前!~」と、なぜか無関係の万博が盛りこまれていたため炎上。》(中日スポーツ10月18日)
炎上したのは万博の建設費用が当初の計画より高騰し、批判が高まっていることが背景にあると書かれている。その万博にはパビリオンの建設遅れという問題もある。産経新聞は先週末に次の記事を報じた。
『<独自>メキシコが万博撤退の意向 参加表明国で初めて 予算などの問題で』(11月10日)