夏です、祭りの季節です。新聞では「大阪万博」(2025年)が一気に盛り上がってきました。今回は万博報道の読み比べです。

 まずは産経新聞をご覧ください。

『大阪万博 進捗と調和遠く』(7月30日)

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「進捗」を「進歩」と読み間違えそうになりましたが、だいたい意味は同じでした。というのも海外パビリオン建設を巡り、運営主体の日本国際博覧会協会(万博協会)のガバナンス不全が顕在化しているという。

 一体、大阪万博に何が起きているのだ?

まずは「万博報道」をおさらい

大阪万博公式キャラクターの「ミャクミャク」 ©時事通信社

 では最近の万博報道をおさらいしよう。まず7月1日に朝日新聞が1面トップで、

『海外パビリオン 建設申請「ゼロ」 25年の大阪・関西万博 開幕間に合わぬ恐れ 政府が対策へ』

 と報じた。

《2025年大阪・関西万博をめぐり、参加する国や地域が独自に建てるパビリオン建設で必要な申請が、大阪市に1件も提出されていないことがわかった。人手不足が深刻化する建設会社と契約が進まないことが背景にある。》(同上)

 その2週間後、毎日新聞も1面トップ。

『海外パビリオン申請ゼロ 万博協会 建設代行提案』(7月14日)

 建設申請ゼロという事態に「建設代行案」まで出ているといい、万博協会には焦りの色が見える。本番に間に合うのだろうか。※現在は1件提出(韓国)。

 個人的にはこういう話題になると「荒井注カラオケボックス事件」を思い出してしまう。