事の始まりは1月11日の「日刊スポーツ」だった。
「日刊スポーツ紙は、西武がFAでソフトバンクに移籍する山川穂高選手の人的補償として和田毅投手を指名すると報じたのです。昨年、8勝を挙げた和田投手は小久保裕紀監督から今季の開幕ローテ起用を明言されているほど。それなのに、プロテクトから外れていたのは驚きです」(スポーツライター)
女性への強制性交の疑いで書類送検(その後、不起訴)された山川の代わりに“ミスターホークス”と称される和田を放出するという一報は、鷹党たちの大反発を招いた。ところが、11日の夕方になると一転して、西武は人的補償として甲斐野央投手を獲得すると発表。
渦中の人となった和田は、自身を巡る騒動について、
「この件には触れたくない思いと、考えたくないというのが自分の思いです」
と言葉少なに語ったのみ。
王会長から甲斐野選手に伝えたいこと
V奪還を狙うも、新年早々出鼻をくじかれた格好のソフトバンクホークス。
チームの顔である王貞治球団会長は何を思うのか、話を聞いた。
――今回のFAと人的補償を巡って、王会長自身が動かれたことはある?
「僕は決定した段階で、甲斐野っていうのが指名されたと聞いただけです」
――甲斐野選手に伝えたいことは?
「球団がそういう方針で決まって、向こう(西武)から求められて甲斐野選手が入るわけだからね。あとはもう頑張ってくれとしか言いようがありません」
1月17日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」及び1月18日(木)発売の「週刊文春」では、王会長が週刊文春に語った、日刊スポーツ記事の“真犯人”や山川選手と交わした会話について詳報する。
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