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「虫を取り除けば食べられる」新大関・琴ノ若の父・佐渡ヶ嶽親方が弟子たちに行った恐怖のいじめ“飯のかわいがり”とは

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 新大関・琴ノ若(26)の誕生に沸く佐渡ヶ嶽部屋。実はその足元で、ある裁判が進んでいる。

 佐渡ヶ嶽部屋の元力士である柳原大将氏(四股名は琴貫鐵)が、日本相撲協会と佐渡ヶ嶽親方(55)を提訴したのは2023年3月のことだった。

「発端は2021年1月、柳原さんがXで『コロナを理由に休場を希望したところ、出るか辞めるかの二択だと伝えられ、引退を選んだ』と発信したことでした」(大相撲担当記者)

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佐渡ヶ嶽親方 ©時事通信社

 不本意な形で引退に追い込まれた柳原氏は、慰謝料など約410万円を求めて提訴に踏み切った。

 そして今年2月9日、その裁判に大きな展開があった――。

異臭のする肉を…若手力士たちが受けていた“飯のかわいがり”

 柳原氏側が、同時期に佐渡ヶ嶽部屋に所属していた別の元力士の陳述書を提出したのである。相撲関係者が、その内容を明かす。

「陳述書は柳原さんの主張を裏付けるものでした 若手力士たちは、異臭のする肉を使ったちゃんこを食べさせられていたといいます。その腐敗した牛肉について〈親方は、『(カビが生えた)表面を削げば食べられるだろう』『焼き肉のタレに漬け込めば臭いは消える』〉と語って弟子たちに食べさせていたと書かれています」

罰金の張り紙

 さらに、米にも虫が湧いていたとの主張も。

「2014年夏に暑さから米に虫が湧いたが〈親方は、『虫を取り除けば食べられるだろう』と言い、捨てた米を拾って食べるよう命じました〉。その前後の時期には〈間違って古い米を佐渡ヶ嶽親方に出してしまい、怒られたことがありました〉とも記されている」(同前)

 出廷後の柳原氏に話を聞いた。

「食事に関するいじめは『飯のかわいがり』と呼ばれていました……」

 2月14日(水)配信の「週刊文春 電子版」、及び2月15日(木)発売の「週刊文春」では、さらに詳しく「飯のかわいがり」や厳しい罰金制度、佐渡ヶ嶽部屋の回答を報じている。

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