A子さんらの証言は仔細を極めるが、松本の餌食になった女性は彼女たちだけではない――。
A子さんが参加した時期から遡ること3カ月。芸能界に憧れを抱いていたB子さんが松本と接点を持ったのは、やはり小沢がきっかけだった。
「VIPと部屋飲みだよ」
当時、交際相手と同棲生活を送っていた彼女は“部屋飲み”に抵抗があり、何度も拒否したという。だが、小沢は執拗だった。
「VIPは公共の場は難しいのよ。絶対に来ておいて損はないからさぁ」
根負けしたB子さんが指定された先は、A子さんと同じくグランドハイアット東京の上層階にある前述のゲストルーム「グランドエグゼクティブスイートキング」である。
B子さん以外には3人の女性が参加。全員、初対面で25歳前後だった。部屋では小沢、松本、放送作家のX、男性タレントの計4人が和気あいあいと談笑していたという。
その時の参加者の1人が証言する。
「女性はすべて小沢さんが飲み会で集めてきた子。美人系、可愛い系、セクシー系と、雰囲気が被らないように集められていたのが印象的でした。全員、何らかの形で芸能関係の仕事に携わっていた。テーブルにはサンドイッチやサラダなどの軽食。お酒はシャンパンとワイン。玄関付近のデスクで忙しなくウエイターのように働いていたのがXでした」