確かに、天海はこれまで、政治との繋がりを窺わせる素振りを一切見せてこなかった。過去の発言を調べても、主演映画『緊急取調室 THE FINAL』の完成披露試写会(昨年5月)で「政治家にどんな取り調べをしたい?」と聞かれ、「考えたことない! 疑惑があったら細かく取り調べたい」と応じていた程度に留まる。
前出の事務所関係者が明かす。
「安倍さんとの関係が強調されると、どうしても色がついちゃいますから……。でも、実際には知人を介して縁ができて以来、20年前後の付き合いがあります。実は、天海は家族の影響もあってか、“タカ派”。かつて『日本のために恩返しをしたい』と洩らしていたこともあった。愛国心が強く、保守的な思想を掲げる安倍さんの政治姿勢にとても共感していました」
応援演説中の事件に激しいショックを受ける
天海は、2006年のドラマ『トップキャスター』(フジ系)で共演した児玉清のこともテレビ番組で「ものすごい人格者」と評していたが、児玉もまた、安倍氏の熱烈な支持者で有名だ。
彼女を知る芸能関係者が続ける。
「第2次安倍政権は20年9月に退陣しましたが、天海さんは『第3次政権もきっとある』などと言っていた。“隠れ安倍応援団”だったんです」
そんな天海が激しいショックを受けたのは、信じていた人の信じ難い事件だった。22年7月8日、応援演説中の安倍氏が暗殺されたのだ。彼女は思わず、こう洩らしたという。
「お天道さまは見ていないんじゃないの……」
それから半年ほどが経った頃――。天海は、昭恵夫人が暮らす渋谷区富ヶ谷の私邸を訪ね、遺骨の前で手を合わせたのだった。
昭恵夫人に安倍氏と天海の関係について尋ねると…
天海の事務所に尋ねたところ、安倍氏への支持については言及せず、主に以下のような回答があった。
「(安倍氏とは)共通の知人を通じて面識があり、お骨に手を合わせさせていただいたことはございます。『日本のために恩返しをしたい』と語ったことはございません」
一方、昭恵夫人にも安倍氏と天海の関係について尋ねたところ、次のようにメールで返事があった。
「多くの方に手を合わせていただきました。天海さんにもお忙しい中お越しいただき感謝しております」
安倍氏を“Believe”してきた天海。2人の間にも、強い絆という橋がかかっている。
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