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《橋下徹からは袋叩き》維新・馬場伸幸代表(59)の“激安居酒屋宴会”を実況中継する

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“激安居酒屋”に黒塗りの車が

 事実上の国会閉会日となった6月21日の午後5時過ぎ、JR有楽町駅高架下の飲食店街は仕事帰りのサラリーマンで賑わっていた。その一角にある〈大衆酒場〉と看板が掲げられた店。〈ハイボール199円 生ビール299円〉がウリの“激安居酒屋”だ。店の前には、周囲に似つかわしくない黒塗りの車が次々と停車。スーツ姿の男女が〈準備中〉の札を気にせず、店内へ入っていく。

「維新の両院議員懇親会です。今までは、麹町の都市センターホテルなどで開催されていましたが、今回は激安居酒屋を貸し切りにした。規正法改正で政策活動費を黒塗りながら、10年後に公開することになり、高額支出は避けたいからではないかと囁かれていた。お酒は激安飲み放題でしたが、北海道料理の店で、食事はカニや寿司など意外に豪華でした」(維新議員)

宴会から早々と帰る浦野氏(左)と井上氏

「一致団結の成果」に拍手はまばら

 四角い提灯風のライトの下では、片側にテーブルが寄せられ、ソファ席に議員や関係者がズラリと座る。向かい側の空きスペースでマイクを手に挨拶をしていたのは、馬場氏だった。

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「こういう時こそ一致団結だ。維新の国会議員団の衆院議員は50人超から始まったが、一時は10人ほどまで減った。しかし、現在は41人まで持ち直した。これが一致団結の成果だ」

店の外で談笑する猪瀬氏(左)と梅村聡参院議員

 そう馬場氏は力説したが、拍手はまばらだったという。組織局長の浦野靖人衆院議員(51)や、選対本部長代行の井上英孝衆院議員(52)らが早々に帰路につくなど、盛り上がりに欠けた懇親会。猪瀬直樹参院幹事長(77)が電子タバコを燻らせて路上に出てくる場面もあった。2日後、その猪瀬氏に話を聞いた。

代表に維新議員も嘆く

――両院議員懇親会は?

「あんなの、ただの飲み会だよ(笑)。一応、終わりだから、終わりましたってだけ」

――政策活動費公開で激安居酒屋に?

「それはあんまり関係ないよ。ホテルもだいたい安いところでやっていたよ」

 別の維新議員も嘆く。

「馬場氏も矢面に立ちたくないのでしょう。橋下氏がコメンテーターを務める『日曜報道 THE PRIME』の出演依頼について、国会終盤の本会議場で『日曜のやつ、俺は出えへんし』と藤田氏に語っていた。結局、出演したのは音喜多駿政調会長でした。情けないですね」

 馬場氏に見解を求めたが、期限までに回答は無かった。

 橋下氏らから“袋叩き”に遭う維新代表。党勢低迷はしばらく続きそうだ。

《橋下徹からは袋叩き》維新・馬場伸幸代表(59)の“激安居酒屋宴会”を実況中継する

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