今年1月に公表した「維新版政治改革大綱」の中で、「企業団体によるパーティ券購入禁止」と明記した日本維新の会。にもかかわらず、5月に維新所属の国会議員が“業界団体丸抱え”の政治資金パーティ開催を予定していることが「週刊文春」の取材で分かった。

企業団体のパーティ券購入禁止を掲げながら、党代表が発起人

 問題のパーティは、石井章参院議員(66)が5月19日に地元・茨城県で予定している「石井あきら政治生活35年記念セミナー」。石井氏といえば、現在参院2期目で党両院議員総会会長を務め、“関東維新のドン”として知られる人物だ。

”関東維新のドン”石井章参院議員 ©時事通信社

「週刊文春」は当該パーティの案内状を独自入手。これには、1人あたり会費2万円の政治資金パーティであることが明記されている。そして〈発起人〉の欄には、維新の馬場伸幸代表に加え、「全国オートバイ協同組合連合会」と「オートバイ政治連盟」の両会長が名を連ねる。業界団体トップが発起人なのだ。

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政治資金パーティの発起人には企業団体がズラリ

「企業団体のパーティ券購入禁止を掲げながら、業界団体から堂々と援助を受けている。しがらみを断ち切れていないことは明らかです。さらに、案内状によれば、当日は馬場代表による特別講演も予定されている。党代表が有権者への“裏切り行為”にお墨付きを与えているのです」(維新支援者)