文春オンライン

へその緒がついた状態で…地下アイドルヲタ・北川望歩(22)がゴミ箱に乳児を遺棄するまで

note

 もともと兵庫県に住んでいた北川は、都内を拠点とするこのグループの“推し活”にのめり込むあまり、昨年秋に上京。本人のXを見ると、昨年9月には東京暮らしを始めていたことが窺える。転がり込んだ先が、男児を産み落とした練馬区の賃貸マンションだった。

「部屋にはもともと若い男性が住んでいて、金髪の女性(北川)や黒髪の女性が出入りしていました」(マンションの住民)

共同生活をしていたマンション

20代の男女4人で奇妙な共同生活

 男性の部屋には、北川だけでなく、別の女性2人も同居。男女4人が奇妙な共同生活を送っていたのだ。

ADVERTISEMENT

「全員20代で、同じ地下アイドルの追っかけ仲間だった。4人はワンルームの部屋に布団を並べて寝泊まりしていた。防犯カメラの分析から、事件前に腹部が膨らんでいた北川の存在が浮上。本人も『出産したことをバレたくなかった』と遺棄の事実を認めた」(前出・捜査関係者)

 北川は妊娠39週に出産したとみられ、妊娠したのは、上京して間もない昨年10月頃になる計算だ。

「同居男性は、北川との肉体関係を否定。北川の妊娠には気づかず、太ったと思って、体形をからかっていたと。同居女性たちも同様に妊娠を知らなかったと話している」(同前)

男児を捨てた後もXを更新(本人Xより)

推し活の費用を捻出するために体を売っていた

 地下アイドルのファン仲間によれば、TOの北川は、推し活に月3桁万円の金を注ぎ込んでいたという。その費用を捻出するためか、

「北川は風俗やパパ活などで体を売っていたと認めている。結果、妊娠したと思われるが、その事実から目を背け、一度も医療機関を受診していなかった。出産した後も、嬰児の性別すらまともに確認せず、すぐに遺棄していた」(同前)

 一方、北川が推すAのグループは、この7月中旬に解散を控えていた。北川は男児を捨てた4日後、Xで解散ライブへの参加を呼びかけ、その後も逮捕前日まで、Aと撮った大量の写真などを投稿し続けた。

〈Aだいすき〜〉〈上半期ぜーんぶAだった〉

 Aや運営側にも取材を申し込んだが、回答はなかった。胎内に宿った命より推し活を優先した北川。その罪深さを、これから噛み締めることになる。

へその緒がついた状態で…地下アイドルヲタ・北川望歩(22)がゴミ箱に乳児を遺棄するまで

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー