率先して舞台の雑巾がけ
舞台関係者が明かす。
「23年秋に別の朗読劇に出演した鈴木さんは、率先して舞台の雑巾がけを行ったり、若手にも積極的に話しかけて賛辞を送っていました。キャリアのある人でも、ここまでやっているんだと刺激された役者も多かったようです」
今年5月、鈴木と舞台で共演した俳優で声優の宝亀克寿(77)も、雑巾がけで培った“気配り力”を目撃している。
「自分が動いて、芝居全体のレベルを上げなきゃいけないという責任感を感じました。共演する新人にも、懇切丁寧に演技のアドバイスをしてくれたり、着物の着付けを教えてくれたりもしました。杏樹さんからいろいろ学んだ新人が『教えていただいて、ありがとうございます!』と興奮気味にお礼を言っていたのを覚えています」
声を伝える仕事へ並々ならぬ情熱を注いでいる。
「ときおり薬局で喉の薬をチェックしている姿を目撃されています。その時は、話題になった眼鏡姿だったとか。インスタの動画や写真は、イメチェンを狙ったというより、素の姿なのかも」(前出・芸能記者)
稽古が終わったらパッと帰るし、無駄話は一切しない
一方で、鈴木は何か割り切った部分があるように感じた、と振り返るのは前出の宝亀だ。
「稽古が終わったら、飲みに行くでもなく、パッと帰るし、無駄話は一切しないんです。この間、杏樹さんに『女優生活を生き切ってください』と激励のメールをしました。いろいろ大変なこともあるだろうけど、何事にも負けずに、女優として最後まで頑張って欲しいので。どんな返信が来たか?……それは秘密です」
見た目の激変は、“雑巾がけ”から出直し、到達した新境地だった?