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「GTO」も担当した講談社の元次長(48)が殺人罪で懲役11年判決 母親も駆けつけた法廷で何度も叫び続け…「えっ」「この間違いは必ず訂正される」

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「有罪が確定しても数年で出てくるでしょう」

 事件は16年8月に発生。子ども4人の子育てに追われていた朴の妻が自宅で倒れて死亡した。当時、自宅には朴と子どもしかおらず、妻の首を絞めるなどして殺害したとして翌年逮捕されたのが、「少年マガジン」時代に「GTO」を担当、人気マンガ誌「モーニング」の編集次長として知られた朴だった。

 朴は「妻が首をくくって自殺した」と無罪を主張してきたが、一審も二審も有罪を認定。だが、最高裁が二審について「審理が不十分」だとして審理を東京高裁に差し戻してから、少し雲行きが変わってきた。

「最高裁はあくまで審理が甘いと言っているだけで結論の妥当性については特に言及しておらず、司法関係者の間では、有罪判決は覆らないとみられていた。一部では無罪をにおわす報道も出ていたが」(司法関係者)

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 無罪放免を信じていた被告の母親は閉廷後の会見で「どういう風に子どもたちに今日のことを報告したらいいか」と落胆した。

 事件当時、1歳だった下の子は8歳に。仮に今後、懲役11年が最高裁で確定した場合、出所するころにはその子は19歳に……と思いきや、違うらしい。

「朴はこれまで保釈申請が認められなかった。逮捕からの未決勾留日数は相当部分が差し引かれますから、有罪が確定しても数年で出てくるでしょう」(同前)

 弁護側は上告する方針。注目の裁判の舞台は最高裁に移る。

「GTO」も担当した講談社の元次長(48)が殺人罪で懲役11年判決 母親も駆けつけた法廷で何度も叫び続け…「えっ」「この間違いは必ず訂正される」

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