公判で「日本の警備は緩い」などと証言した

 捜査関係者は、「ピンクパンダの特徴は、個別の店ではなく、多数の店が出店する宝飾展などのイベントを狙うこと。多人数で客を装って訪れ、商品を見るふりをして、あらかじめ用意した模造品とすり替えるのが典型的な手口。事件直前に入国し、直後に出国することから、なかなか尻尾が掴めなかった」と解説する。

 過去にも他のメンバーが日本で宝石を盗んだことが確認されている。

逮捕されたピンクパンダの女(日テレNEWSより)

 2018年5月には神戸市内で開かれた国際宝飾展にメンバー十数人が来場。あらかじめ情報を得ていた兵庫県警が張り込み、指輪やネックレスを盗んだとして、その場で中国籍の女2人を逮捕している。うち1人は公判で「日本の警備は緩い」などと証言したと報じられた。

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「今回逮捕された2人が今年1月に続いて日本に来たのは、同じ東京ビッグサイトで別の国際宝飾展が始まる前日のことだった。まだ特定されていないと踏んで再度の犯行を狙っていたのだろう。日本の警察は舐められている」(前出・捜査関係者)

 逮捕された2人は「宝飾展には行っていない」「行ったが盗んでいない」などと供述し、白黒をはっきりさせていないという。