アニメに軍事知識からアプローチ
『エヴァンゲリオン』で描かれた「戦争と兵器」を専門家はどう分析するのか――。
「文藝春秋 電子版」の人気シリーズ「アニメの戦争と兵器」第4弾となるオンライン番組「みんなで『エヴァ』を語る(前編)」「『エヴァ』のなかの兵器(後編)」が9月15・16日、それぞれ公開された。
出演したのは、東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉悠氏、防衛研究所防衛政策研究室長の高橋杉雄氏、朝日新聞記者の太田啓之氏、職業ドイツ人のマライ・メントライン氏、その夫である神島大輔氏の5人。
昨年5月から始まった「アニメの戦争と兵器」シリーズでは、『宇宙戦艦ヤマト』『機動警察パトレイバー』『超時空要塞マクロス』『AKIRA』などの作品に、軍事知識からアプローチする議論が繰り広げられていた。
「全翼機や『アイオワ級戦艦』の出し方が…」
今回はテーマを『エヴァ』に絞り、作品内の「戦争と兵器」に迫った。
「ヤシマ作戦のときに変電器を運んでいる“巨大三角ヘリコプター”があるんですが、あれは旧ソ連が計画だけして実際には作らなかったヘリコプターなんです。庵野さんはどこから見つけてきたんだろうなって思う」(小泉氏)
「全翼機や『アイオワ級戦艦』の出し方がちゃんとマニアが喜ぶようになっている。『シン・エヴァ』だと、なんと『テグス』まで出てくるんですよ」(高橋氏)