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 番組内では監督である庵野秀明氏の「ミリタリー好き」や、その兵器描写について多くの意見が交わされた。

 小泉氏は「庵野さんに時間があれば、ものすごくリアルな戦争アニメは作れるんだと思います。でも、作品でやりたいことはそうではないのではないか」と指摘。太田氏も次のように同調した。

「リアルな戦争描写、兵器描写は(庵野氏が作画監督としてかかわっている)『王立宇宙軍 オネアミスの翼』でもうやってしまっていますからね」

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高橋杉雄氏 ©文藝春秋

 話題は「『エヴァ』のなかの好きなシーン」にもおよんだ。

「あまり兵器は関係ないけど、私の好きな戦闘シーンは旧エヴァのMAGIシステムを使徒がハッキングする回(第拾参話)なんです」(マライ氏)

 同話では使徒によるサイバー攻撃が描かれており、その描写は「いわゆる王道の格闘戦ではない面白さをあの頃からすでにやっていた」(神島氏)という。

 番組内では世代の異なる5人がそれぞれの『エヴァ』初遭遇を振り返り、そのショックについても語っている。『エヴァ』シリーズはなぜ今も時代を超えて、熱狂的支持を集めているのか。

「文藝春秋 電子版」では、前編42分、後編43分におよぶ番組「みんなで『エヴァ』を語る(前編)」「『エヴァ』のなかの兵器(後編)」のフル動画を配信している。