女性の社会進出が進み、男女のジェンダーギャップ(格差)も徐々に解消されつつある日本。経済的に自立した女性たちは結婚よりも仕事を選択し、着実にキャリアを積んでいく。逆に、“失われた30年”のなかで中年に差し掛かっても仕事や生活も安定せず経済的な不安を抱えていたり、あるいは仕事に忙殺されている男性は結婚したくともその余裕がない。これでは晩婚化が進むのも無理はない。

 これまで3回に渡って連載してきた「薄井秀夫のAGA日記」の主人公・薄井秀夫も、パートナーとの出会いがないと嘆いていた一人だ。この物語では、恋人もできずうつうつとした毎日を過ごしていたアラサーの彼が、ふとしたことがきっかけで素敵な恋にめぐり合った。

 はたして薄井を“恋愛の成功者”へと導いたものとはいったい何だったのか……その物語を振り返ってみると、恋活・婚活に成功するために大切な3つのターニングポイントが見えてきた。

30歳目前で、崖っぷちに立つ! 

 大学卒業後、地元のIT企業に就職した薄井秀夫。入社6年目で、システムエンジニアとして責任ある仕事も任されるようになった。チーフという肩書をもらいすべて順風満帆かと思いきや、仕事が忙しくなるにつれプライベートでは崖っぷちに追い詰められていく。

 まず、彼女を見つけるヒマがない。薄井の“彼女いない歴”はついに10年を突破した。もはやそれがノーマルな状態だ。残業を終えて一人暮しのアパートに戻ると、まずは缶酎ハイを片手にLINEをチェック。とはいっても、来ているのは実家の母親と、高校時代からの親友・黒井ぐらい。母親からは「早く孫の顔が見たい」、黒井からは「合コンやるぞ」と、毎度おなじみの文面だ。

 どっちもめんどくさい。スマホを放り出して、薄井はベッドに横になる。

 以前マッチングアプリも試してみた。プロフィールの写真が好みのタイプだったので、何度かメッセージをやり取りし意気投合。一緒に食事に行ったのはよかったのだが、席につくなりいきなり投資セミナーへの勧誘がはじまった。それ以来、出会い系にはいっさい手を出していない。

 イケメンとまでは言えないけれど、顔かたちは人並みだと自分では思っている。高校時代はサッカーに熱中していたから、スタイルもそれほど悪くない。

 カノジョなんて見つけようと思えば、すぐに見つかるはずさ。ぼんやりそんなことを考えながら、ベッドで横になったままSNSのショート動画を眺める。気づくともう深夜1時だ。

「やばい、寝なきゃ」

 結局、シャワーも浴びずにそのまま就寝。それが薄井の日常だった。          

 そんな男が主人公の「薄井秀夫のAGA日記」はもちろんフィクションなのだが、現実社会でも中年男性の恋活・婚活は厳しいのが現実だ。男はいくつになっても結婚できる。そう思うのは大きなまちがいなのだ。

 統計的には、女性よりもはるかに多くの男性が独身のままだ。2020年の国勢調査をみると、50歳時未婚割合は男性が28%なのに対し、女性は18%と10ポイントも低い。

 のんびり構えていると、引く手あまたの女性たちはトットと結婚してしまい、男ばかりが取り残されるという結果になってしまうのだ。

 カノジョは欲しい、できれば結婚もしたいけれど、仕事も忙しいし、まわりを見渡しても女性と出会える場がない。物語の主人公・薄井には“合コンキング”の異名をとる黒井という強い味方がいて、頻繁に合コンに誘ってくれていたのだが、物語がはじまる前の薄井は、それを活かせないまま、ただ時間だけが過ぎていっていた。

婚活最大の関門は、やはり「見た目」

 結婚はしたいが出会いがないという男女に、その場を提供してくれるのが結婚相談所だ。雑誌やネットでよく広告を見かける大手結婚相談所で婚活事情をきいてみた。

「最近はマッチングアプリを使って、恋人を見つけようとする方も増えていますが、もし結婚を希望されるのであれば、結婚相談所のほうがまちがいないでしょうね。入会する際に『独身証明書』や『収入証明書』『卒業証明書』など必要な書類を提出してもらって審査がありますから、それでも入会しようという方はやはり結婚に対する真剣度がちがいます」

 ただそれだけに、当然相手を見極める目も厳しくなる。

「初対面の印象は、まず外見に大きく左右されます。人は誰しも、見た目のこだわりというのがあるじゃないですか。結婚を前提とした場合、そのこだわりに目をつぶって相手を好きになろうとしても、なかなか難しいのが実際のところです」

 国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、女性が結婚相手に求める条件は、第1位が人柄、第2位が家事・育児に対する能力、第3位が仕事への理解。経済力は第4位、容姿は第7位だ。しかし、実際には「経済力」、そして「容姿」が最初の関門として立ちはだかっている。

「年収に関していえば、男性の平均年収600万円以上がマスト。見た目でいえば、身長は170センチ以上。顔の容姿が良いばかりでなく、服装のセンスが良く、髭や髪などの手入れにも気を使い、体臭や口臭のケアなどもしっかりできている清潔感のある方がやはり好まれます」とカウンセラーは言う。

婚活で勝利するためのターニングポイント!

 人柄、経済力、容姿……恋活・婚活には越えなければいけないハードルが多い。成功者にいたる道程はけわしいのだ。そんな過酷なレースで薄井が成功を勝ち得た背景には、重要な3つのターニングポイントを見事クリアしたことがある。ターニングポイント、それは成功にいたる道しるべのようなものだ。うっかり見落としてしまえば、暗がりを手探りで進むしかなくなるのだ。

 では3つのターニングポイントとはどのようなものなのか、これからひとつずつ紹介しよう。

ターニングポイントその1 「行動する気持ち」

 インターネットを覗けばすぐにわかるが、恋活・婚活の世界は死屍累々だ。「何度も断られ続けているうちに、自分に自信が持てなくなった」「気に入ってもらおうと頑張りすぎて、疲れ果ててしまった」「デートやパーティでの出費が重なって、毎月生活費が苦しい」等々。

 でも、そこであきらめたら出会いは一生ないかもしれない。「出会いの場」はむこうからやってきてはくれない。こっちから積極的に出向かなければ、素敵なパートナーと出会うことは決してないのだ。

薄井秀夫のAGA日記」では、女性に対してなかなか積極的に出ることができなかった薄井も、黒井の「恋愛に“棚ぼた”はないぞ」というひと言が背中を押した。そして、久々に参加した合コンの場で、幸田ひなチャンとの運命的な出会いがあったのだ。つまり、まず大事なのは「行動する気持ち」なのだ。

ターニングポイントその2 「外見を磨く」

『人は見た目が9割』というベストセラー本があった。ヒトが他人を判断する最大の要因は、やはり「見た目」だという。恋活・婚活で大切なのはまず清潔感だ。ファッションにも気をつかい、メガネもコンタクトに変えた。身だしなみも整えて、準備万端。でも、なぜかうまくいかない。そんな男性にはうまくいかない別の理由があるのかもしれない。

 結婚相談所のカウンセラーはこうアドバイスする。

「見た目といっても、ファッションやルックスだけではありません。しゃべり方とか表情とかクセもそこに含まれます。外見にコンプレックスをお持ちの方は、自信の無さや卑屈さがどうしても表情や態度に出てしまうんです。ですから、まずそのコンプレックスを解消することが大事です」

 薄井にも外見の悩みがあった。それは髪の毛が薄くなってきたこと。「薄井秀夫のAGA日記」の物語が始まる前の薄井が合コンに積極的に参加しなかったのも、薄毛というコンプレックスが原因だったのだ。

 ひなチャンと出会った後も、「薄毛のせいで嫌われたら、どうしよう」と悩む薄井に友人の黒井はこうアドバイスをした。

「とりあえず病院に行け。薄毛は治る」

ターニングポイントその3 「自信あるふるまい」

 自ら行動を起こしたことで、薄井にチャンスがめぐってきた。そしてそのチャンスを逃さないように、コンプレックスだった薄毛の治療に取り組み始めた。

 薄毛の治療をスタートさせ、症状が改善しはじめたことで、彼の内面にも変化が起こった。いつもうつむき加減だった姿勢も、おずおずとしたしゃべり方も、次第に自信に満ちたものに変わっていった。

「なんだか前より若々しくなったよ。カッコいい」

 ひなチャンからそう言われて、薄井は気がついた。

「自信が人を変えるんだ」と。

「行動する気持ち」、「外見を磨く」、そして「自信あるふるまい」。

 この3つのターニングポイントをクリアすることで、崖っぷちに立っていた薄井は“恋愛の成功者”へと駆け上がっていった。そしてもうひとつ、大きなターニングポイントがある。それは薄井が薄毛の悩みを解消するために本当に信頼できるAGA専門クリニックの治療を選んだことだ。

人生の転機は、すぐ目の前に!

 薄井が選んだのは、業界随一のAGA治療実績をもつ銀クリ(銀座総合美容クリニック)だった。

 AGAとは男性型脱毛症という疾患のことで、成人男性の薄毛の原因のほとんどはこのAGAだ。AGAは悪玉男性ホルモンが毛母細胞に作用することで、正常な髪の毛の生え変わりサイクルを乱してしまうことからおこる。しかし、発毛を促す治療薬(ミノキシジル)や薄毛の進行を抑える治療薬(フィナステリド)などの薬を組み合わせて服用することで症状は改善する。薄毛は治療できるのだ。

 これらの治療薬は市販されておらず病院で診察を受けた上で処方してもらわなければならないのだが、どの病院で処方してもらっても同じというわけでは決してない。AGA治療は症状に合わせて薬の効果を確認しながら、細かく処方を調整していかなければならないからだ。

 そこで重要になるのは病院の治療の実績だ。多くのAGA患者を治療しそのノウハウがしっかりと蓄積されている病院を選ぶことが薄毛治療成功の鍵となる。

 最近、オンラインで薬だけ処方するようなところも増えてきたが、「薄井秀夫のAGA日記」のなかで薄井の友人・黒井が指摘しているように、特に治療を始めた初期には治療の実績が豊富にあり信頼できる病院で、直接しっかり診察してもらうべきだろう。AGA治療で処方される薬には副作用が出る可能性があり、治療の効果を出すためにもネット通販のような感覚で安易にオンライン診療を選ぶことは避けるべきだ。

 黒井にアドバイスされた薄井も月に一度はクリニックに足を運び、対面で診察をうけていた。

 対面による豊富な治療実績、それが薄毛改善の近道なのだ。

 薄井が銀クリで3ヶ月目の診察を受け治療の効果を実感してから数ヶ月後、薄井とひなチャンの恋は着実に前進していた。出会ったばかりの頃はお互いカッコつけていたのがウソのようだ。あれほど薄井を悩ませた薄毛の話も、いまではもうふたりの笑い話のネタになっている。自信をもって、ありのままの自分をみせる。それがふたりの距離をどんどん近づけていく。

 それは恋愛にとどまらない。不思議なことに、仕事でもすべてがいい方向に回り始めた。取引先の人からもしばしば声をかけられる。 「薄井くん、すごいね」「絶好調だね」。そのひと言が、恋愛に仕事にと、薄井の新たな自信につながっていくのだ。

 もし、いまあなたが恋愛や婚活がうまくいかないと悩んでいるのであれば、「薄井秀夫のAGA日記」をぜひ読んで、勇気をもってチャレンジしてほしい。人生の転機は、すぐ目の前にある。

薄井秀夫の物語はフィクションです。実在するいかなる個人とも関係ありません。
※AGA治療の効果効能には個人差があります。

銀座総合美容クリニック 公式サイト

INFORMATION

銀座総合美容クリニック

公式サイト:https://www.gincli.jp/
(東京院)東京都港区新橋1-9-5 KDX新橋駅前ビル 4~5階
(大阪院)大阪市北区曽根崎新地1-4-20 桜橋IMビル15階
※診療時間(完全予約制)
月・火・木・金・土 11:00~20:00
日・祝 11:00~19:00
休診日:水曜日

料金:初月1000円、2カ月目以降は、AGA治療内服薬2000円~1万9250円(※保険外の自由診療)
相談・予約は東京・大阪共通のフリーダイヤル(0120・972・335)か、公式サイトから

Illustrations by Great International