9月24日、「文藝春秋電子版」は批評家・作家の東浩紀氏をゲストに迎え、文藝春秋総局長の新谷学によるオンライン番組「緊急生配信! 高市、石破、進次郎…新総理は大丈夫か?」を生配信した。

 テーマは「危機を救うリーダー」。番組配信の前日に行われた立憲民主党の代表選や27日に投開票を控える自民党総裁選、さらには、11月に予定されている米国大統領選挙の行方が論じられている。

「文藝春秋 電子版」のオンライン番組に出演した東浩紀氏(左)と新谷学 ©文藝春秋

高市さんでは“中道”層の票が逃げる?

 番組開始早々に話題となったのは、日本テレビが9月22日に発表した「自民党の党員、党友を対象に独自に行った電話調査」の結果だ。

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「総裁選で誰に投票するか」という問いに対して、石破茂氏が31%でトップ、高市早苗氏が28%で続き、小泉進次郎氏が14%という調査結果になったと報じられている。

 東氏は、自民党総裁選後、早々に行われる可能性が高い衆院選への影響を指摘する。

「高市さんが仮に新総裁になったとした場合、総選挙における“中道”層の票が立憲民主党へ流れるのではないか。自民党にとっては総選挙の“顔”は進次郎氏が良いのでしょうが、報道を見ると失速している」

 新谷は、自民党総裁選で投票権のある「自民党党員」と、「世間一般」との属性の違いを指摘した。

「自民党党員の平均年齢は日本全体のそれよりも年齢層が高い。世間では進次郎さんは人気があるが、自民党党員からの支持は決して厚くないと見ています」

 それに対して、東氏は「そもそも、今回の自民党総裁選ではわれわれ国民には投票権がない。自民党総裁がただちに総理大臣となるのが現状ですが、本来であれば選挙で国民の意思を聞き、支持を最も集めた政党のトップが総理大臣となるのが望ましいのではないか」と応じた。

「文藝春秋 電子版」のオンライン番組に出演した東氏 ©文藝春秋

 番組内では、2024年という「政治の季節」を巡る議論にとどまらず、報道や言論の今後の「生存方法」についても具体的な提言が行われている。

文藝春秋電子版」では、全編100分におよぶ番組「緊急生配信! 高市、石破、進次郎…新総理は大丈夫か? 新谷学が聞く!第8回」のフル動画を配信している。