「球団の顔として“大トリを飾る”ことを強く意識している」
「第一に、将来的なメジャー挑戦に向けた交渉が長引いている。昨秋の国際大会『プレミア12』では、侍ジャパンの一員として攻守で活躍し、アピールに成功。以前は本人も『行けたら何でもいい』と言っていましたが、渡米が現実味を帯びてきたことで、条件の擦り合わせが具体化していると見られます」(同前)
第二の理由は年俸の上げ幅だ。昨季は打率2割9分4厘をマークしたほか、守備でも刺殺数が397でNPBでの外野手のシーズン最多記録を更新。昨季推定8000万円からの大幅アップは必至だという。そして、エンターテイナーらしいのが第三の理由だ。
「球団の顔として“大トリを飾る”ことを強く意識しているのです。球界の慣例で、契約更改の大トリにはシーズンで最も活躍した選手が登場することが多い。辰己も、球団のトップ選手として認められたい思いが人一倍強いのです」(球団OB)
ところが今オフは辰己の他にも、契約更改が越年となった選手がいるのだ。
「島内宏明外野手(34)です。島内は22年のオフにも、4年契約の3年目となる翌年オフのFA移籍を希望し、大揉めになった“前科”の持ち主。昨季は一軍での出場が40試合に留まったことで大幅減俸は避けられず、今回はその下げ幅の交渉に時間がかかっていると見られます。それで、辰己は島内の契約更改が終わるまで待っているようです」(同前)
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