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少額ずつなら大谷選手に返済できても、全額を返済するのは難しいだろう。ほとんど返済できない可能性は高いと思われる。だからだろう、SNSでは「1700万ドルも盗んで禁錮5年ですむなら、刑務所に入れて」というとんでもない声も聞かれる。「たったの禁錮5年?」と量刑の甘さに呆れる声もある。その意味では、日本で“厳しい判決”と言われている量刑が、米国でどれほどの犯罪抑止力を発揮できるのかは疑問だ。
事件の真実を物語る検事の言葉
水原被告がどのような形で、どこまで返済できるのかは不透明だが、大谷選手には生涯誠意を尽くしてほしいと願う。
最後に、前述のマクナリー氏が判決について発表した声明が、この事件の真実を物語っていると思うので紹介したい。
「水原氏は、権力と名声、そして高給を得るという、信頼される特別な立場にあった。残念ながら、彼はこの夢のような仕事を利用して、腹心の友から何百万ドルも盗んだ。これは、アメリカのサクセス・ストーリーが間違った方向に進んでしまった悲しい物語だ。あまりにも間違った方向に進んだため、水原氏は何年も刑務所で過ごすことになる」
水原被告は、そして大谷選手は今、何を思うのか。