「両親の命も、私が造った」「どうにでもできる」

 ここから、さらに常軌を逸した言動を見せる。翌11月にも、「カネはあるんだろう。全部報告した上で持ってこいと言ったよな。あと2000万あるよな」と要求。また、次のようにも口走ったという。

「魂の親よりも、肉体の親をかばうのか。両親の命も、私が造ったんだ。私は両親の命だって、どうにでもできるんだよ。でも、殺すまではしない」

「お前、逃げるなよ。私から逃げたら、両親の命も、私が造ったんだから、どうにでもできるんだよ」

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浜田淑恵容疑者(FNNプライムオンラインの動画より)

 まさに“創造主”として強弁した上で、被害者を恐怖に陥らせたのである。

 翌21年にも「自宅マンションを早く引き払って、売却する手続きを進めろ」「両親がどうなってもいいのか」としつこく金銭を求めた。要求は続き、こうして23年までに総額8000万円もの金銭をひとりの男性から脅し取っていたのだ。

「調べでは、自殺教唆によって亡くなった被害者の不動産も、死後、濱田容疑者の親族名義に書き換えられていたことが分かっています」(捜査関係者)

 脅し文句こそスピリチュアルだが、「カネに執着」していたのは占い師本人ではないか。

 外の世界から閉ざされた、“教祖”と“信者”の間で起きた事件。当局は真相究明を進めている。

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