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どうしても母子が憎かった

　事件直前、長男夫婦の結婚式のビデオを見て、美枝子は自分たちにもこんな時代があったと夫に対話を持ち掛けたという。しかし、それに対する夫の態度は冷淡なものだった。悪いのは自分の夫だというのはわかっていたはずだった。しかし、どうしても瑞穂さん母子の存在がなくなればという思いが消せなかった。美枝子は瑞穂さんと萌香ちゃんが憎かった。

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写真はイメージ　©getty

　事件が起きた平成9年のベストセラーは奇しくも「失楽園」。しかし現実の失楽園の結末は、久木と凛子の愛の最高潮での心中ではなく、幼い子をも巻き込んだ血まみれの怨念だった。 

次の記事に続く 「アナタの素敵な笑顔は一生忘れません」遺体に残された刺し傷は30箇所以上…悪い評判ゼロ“誰からも好かれていた”女性経営者（52）を殺害した「意外すぎる犯人」の正体（平成26年の事件）

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