老後の暮らしに「友達はいらない」

――動画では老後の暮らしに「友達はいらない」とおっしゃっていますよね。

ぺこりーの それに対して批判のコメントをよくいただきます。「友達がいないと身体が動かなくなった時にどうするんですか?」と書かれたこともあります。でも、さすがに友達に介護してもらうわけにはいきませんよね。

 友達との濃厚な時間は現役時代に堪能しました。仕事では選べない人間関係もありますし、上司とのつきあいもあります。グダグダとやってきましたが、そんな時間はもう終わったんですよ。

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 老後は孤独を楽しむ時間だと思うんです。どうしても誰かと飲みたい時には近所のスナックに行けばいいですよね(笑)。誰かしら相手はしてくれます。

妻が亡くなってからは近所のスナック『スナック一樹ノ蔭』でよく飲むようになったと言うぺこりーのさん 写真=山元茂樹 /文藝春秋

――一人暮らしではどういうことを楽しんでいるんですか。

ぺこりーの 最近たまたま自動車を購入したんですよ。Yahoo!オークションでプジョーの車に入札したら落札になってしまって。そうなると思っていなかったので、とても焦りました。近所の駐車場を探して、それから近場だったので車を引き取りに行って……。ディーラーに点検してもらったら修理代が70万円もしたんですよ。

「買うんじゃなかった」と思いつつ乗ってみるとオープンカーなので気持ちいいんですよね。この間、千葉の海岸沿いを走ったら最高で。「また、楽しみがひとつ増えたな」と思いました。

――いろんなことに対しての好奇心が強いんですね。

ぺこりーの そうですね。気になることは絶対にやっていますね。アニメが好きなので、この前「呪術廻戦」の脱出ゲームにもひとりで行ってきました。若い女性ばかりで気まずかったです(笑)。ただ、みんなが優しかったので楽しい時間を過ごせました。

「老後のお金」について伝えるためにYouTubeを続ける

――動画の投稿を始めて3年になります。飽きることはありませんか。

ぺこりーの 動画の投稿を仕事にしてしまっていますからね。仕事なので多少の大変さはありますが、それくらいは我慢しないといけないと思っています。昼間からお酒を飲めますし、それがコンテンツにもなります(笑)。

――クライアントからの依頼は受けていないんですね。

ぺこりーの YouTubeを編集する時間がなくなるんですよ。最近はコンサルの依頼は断るようにしています。おもしろそうな依頼もあるので「もったいないな」と悩むんですが、楽しい老後生活を守るにはYouTuberを続けるしかないんですよね(笑)。クライアントがいると夕方まで働かないといけないですから。