「絶対に名前を出さないと約束してくれるなら、お話ししてもいいですよ」

 首都圏の閑静な住宅街にある古びた一軒家のインターホンを押すと、玄関から出てきた男は少し驚いたような表情でこう呟いた。

 男は数年前に刑務所から出所してきた元教員で、男児に性的関心を持つ小児性愛者だ。

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「家の中では話せないので、車に乗ってください」

 そう言って小誌記者を軽自動車の助手席へ座るよう促し、太い腕で車の鍵をシリンダーに差し込む。男がアクセルを踏み込むと、車はゆっくりと前に進み始めた。

©️pixta

 2017年2月、男児のわいせつ画像を繰り返し撮影し共有していたなどとして、主犯格の元会社員をはじめ計6人が神奈川県警などに逮捕された。

 当時を知る捜査関係者が解説する。

男はいつ小児性愛に目覚めたのか

「逮捕されたのは、20代から60代の計6人。男たちは競うように撮影を繰り返し、グループ間でその画像を互いに交換しあっていた。男たちのパソコンや携帯電話からは、10万点を超えるわいせつ画像や動画が見つかり、被害児童は170人近くにのぼった」

 今回、小誌の取材に応じたのは、このとき逮捕されたグループの1人だった元教員だ。逮捕容疑は強制わいせつや児童ポルノ禁止法違反などで、後の裁判で懲役3年の実刑判決が下されている。男はいつ小児性愛に目覚め、なぜ犯行に至ったのか――。

 車のハンドルを握った男は、少しずつ語り始めた。

 9月16日(火)12時配信の「週刊文春電子版」では、元教員が初めて語った事件の真相、小児性愛者の本音、被害者への思いを詳しく報じている。

文春リークス

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