イカに特化したレストランと特産品
施設は「道の駅」ではなく「イカの駅」を名乗るだけあり、すべてがイカに特化している。7月から営業を再開したレストランでは、メニューのすべてにイカが使用されており、中でも一番人気は「イカメンチ丼」だ。頭から足まですべてをメンチとして使っており、「味が全然違う」と好評を博している。
実はこのレストランは直営ではなくテナントで、オーナーは東京から「地震をきっかけに役に立てることがあれば」という思いで移住してきた人物だという。
能登町の特産品である「船凍イカ」も見逃せない。100トンクラスの中型イカ釣り船で、船内で急速冷凍する技術を持ち、一匹ずつ凍結することで傷もつかず扱いやすい。スルメイカの漁場は近年変化しており、従来は日本海中央部の大和堆が主な漁場だったが、最近では太平洋側の三陸沖で漁が行われている。今年は水揚げが好調だったという。
九十九湾を余すことなく堪能
館内からは窓いっぱいに広がる九十九湾の景色が楽しめ、小木のイカ漁について知識を深められる展示コーナーも設置されている。
また、県内唯一の海中が見える遊覧船「イカす丸」も、今年7月に安全確認が取れたことで運航を再開した。さらに、シーカヤック、SUP、ダイビングといったマリンレジャーも体験できる。ただし、地震によって数十センチほど地盤沈下した影響は今も続いており、船着き場が「浸水する状況が頻繁にある」と担当者は明かす。
「イカキングで写真を撮影して帰られる方がほとんど」という中で、いかに導線を作って館内に呼び込むかが今後の課題だという。物産販売コーナーではイカの加工品を中心とした能登ならではの幸が並び、訪れる人々に能登の魅力を伝え続けている。
INFORMATION
イカの駅つくモール
https://ikanoeki.com/
営業時間:9:30~17:00
定休日:水曜日
住所:石川県鳳珠郡能登町字越坂18-18-1
アクセス:金沢市内から車で約2時間、のと里山空港から車で約40分
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