値上げ前の今、エアコンを買うべきか? 結論は…

(1)6畳用エアコン:現時点で2027年対応機は損! 現行モデルか2026年冬を待つ

 このクラスは、2027年度以降に購入すると10年間の電気代が3万円ほど安くなるので、本体価格の値上がりが3万円以内なら元が取れる計算です。

 冒頭でも説明した通り、一回り大きい室外機になるぶんエアコン本体も高くなると思われます。しかし現在より2万円ほど高くなるとしても元が取れる計算です。とはいえ10年間で1万円の電気代の差なので、使用状況によって結果は変わるでしょう。

ADVERTISEMENT

 結論としては、今購入しても2027年以降に購入しても、10年間のランニングも含めたコストは大差なしと言えるでしょう。

 ただし! 注意しなければならないのはグレードです。現時点(2025年11月)で、高級グレードから2027年対応モデルが発売されていますが、廉価版は2027年対応になっていません。3万円以内の値上げをチェックすれば問題ありませんが、やみくもに6畳用の2027年対応モデルを購入してしまうと、意図せず高級グレードに買い替えてしまうことがあるので注意してください。

(2)14畳前後のエアコン:2026年冬まで待つのが得策

 最近の間取りでLDK(+廊下)がつながったリビング用の代表モデルです。目標改善率がいちばん高く設定されていて、廉価版グレードの設定が少なく、標準グレードになるケースが多くなっています。それゆえ値上がり幅も2万円では済まないでしょう。

©AFLO

注意してほしいのは…

 先の計算では2027年モデルは10年間の電気代が11万円安くなるので、11万円以内の値上がり幅なら元が取れる計算です。また寒冷地仕様のエアコンは、2割増しの13万円ほど10年間の電気代が安くなる計算でした。

 注意してほしいのは、2025年11月現在で販売されている2027年対応モデルは、旧基準のエアコンに比べると、10万円前後も高くなっています。故障して買い替える場合を除いて、各社の2027年モデルが出揃う2026年冬まで購入を待った方がいいでしょう。