4日、ベネズエラの首都カラカスで、スーパーに入ろうと列を成す買い物客ら(EPA時事)

 「恐怖と喜びが入り交じっている」。トランプ米政権による軍事作戦でベネズエラのマドゥロ大統領が拘束されたことを受け、ベネズエラ市民の間では独裁政権からの解放に対する期待が高まる一方、見えない将来を不安視する声も聞かれた。

 ロイター通信によると、ベネズエラ西部マラカイボに住む技術者の男性(39)は「略奪を恐れて仕事場を見に行ったが、通りに人影がなかった。ガソリンを手に入れようにも店が閉まっている」と普段と違う光景に戸惑いを隠せない様子。「次に何が起きるか分からないから、とりあえず食料を買いに来た」と語った。

 北部マラカイに住む女性(35)は「犬を散歩に連れ出したが、廃虚の町のように感じた。住民は自宅に閉じこもっている。恐怖と不安しかない」と吐露した。

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 首都カラカスなど各地では4日、スーパーに買い物客が列を成した。米CNNテレビの女性リポーターは「皆、将来を不安に感じており、食べ物や医薬品を買っている」と説明。一方、空港は通常通り運営されているとも伝えた。

 マドゥロ政権に反対する人々は、大統領の拘束を内心喜んでいるものの、これまで米国の介入を表立って支持していない。主要な野党指導者が政権幹部や軍の支持を得たと表明するまで、本音を隠したいもようだと報じられている。

 トランプ大統領は政権移行が完了するまで米国がベネズエラの国家運営に関与すると表明したが、市民からは反対の声も上がる。カラカスでCNNの取材に応じた女性は「他国の大統領がこの国を統治するのは許容できない」と語気を強めた。

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