Q 危うく心臓と膝を壊すところでした。それでも運動って認知症予防のために若い頃からやっていたほうがいいですよね?
A 実は若い頃の運動は、認知症予防にはさほど関連がないという研究があるんだ。フィンランドの研究(2019年)では、平均年齢45.5歳の男女、約40万人を活動的なグループと運動不足のグループに分け、15年かけて追跡調査した。その結果、認知症を発症するまでの10年間の運動不足は、発症リスクとなっていた。対して、認知症を発症する10年以上前の運動不足は、活動的なグループと運動不足のグループの間に発症リスクの差はみられなかった。
Q なんだあ、ホッとした。またグータラ再開ですな。
A 安心するのは早い。この研究で、10年以上前の運動不足は、糖尿病、脳卒中、さらには心筋梗塞や狭心症の発症リスクとの関連性があった。なにより糖尿病は認知症発症リスクを高める。
Q オイラ、絶賛糖尿病です(汗)。
A 認知症を発症する年代は70代以降が多いが、中高年はオジ記者のように糖尿病、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病を放置している人が多い。運動は生活習慣病の改善につながりその先の認知症予防にもなるので、やはり50代から運動を習慣化した方がいい。
Q おじいちゃんになる前から運動しろと。
A そう! 第1回から言っているが、認知機能が落ちてから予防しても意味がない。中高年のうちから少しずつ運動をはじめよう。
Q いきなり走るのはやめるとして、毎日1万歩以上ウォーキングします!
A 歩くのは非常にいい。でも、認知症予防で無理に何万歩も歩く必要ないんだ。
《この続きでは理想の歩数や認知症予防にオススメの“運動“「家事」について対談形式で詳しく紹介している。全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および4月23日(木)発売の「週刊文春」で読むことできる》
