映画好きの著名人がミニシアターで出会った「忘れられない一本」を語る人気コーナー。俳優・平岳大さんが明かす「思い出の映画」とは?

平岳大さん

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アメリカ留学の思い出と結びついた作品

 僕が“映画、この一本”を選ぶとしたら、『ダーティ・ダンシング』になります。中学生の時、アメリカ留学を志していたさいにレンタルビデオ店で借りて観ました。60年代、アメリカ東部の避暑地での青春を描いた傑作でした。主演のパトリック・スウェイジの体当たりの演技、ヒロインのジェニファー・グレイに魅せられました。その後、僕の留学が決まり新学期前にサマースクールへ参加したんです。そこはまさに映画そのものでした。学生や周辺の環境まで「同じだ!」と、とっても感動したのを覚えています。

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 思い出の映画館は、そんなアメリカ留学の思い出と結びついています。町にあった“ケーブルカーシネマ”という場所がありまして。そこは映画館ですがカフェ的にカウチが据えられ、昼間は地元の方がランチに立ち寄ってニュースを見ていたりする。ここに勉強がてら行って映画を観ていました。地元の穴場で、ここで過ごした時間も愛おしい思い出です。

©Everett Collection

ひら・たけひろ  1974年、東京生まれ。2002年舞台「鹿鳴館」で俳優デビュー。『Giri/Haji』(19)で英国アカデミー賞テレビ部門の主演男優賞に、24年『SHOGUN』ではエミー賞助演男優賞にノミネートされた。新作『レンタル・ファミリー』が現在公開中。

『ダーティ・ダンシング』

1987年アメリカ/監督:エミール・アルドリーノ/出演:ジェニファー・グレイ、パトリック・スウェイジ、ジェリー・オーバック

当初はインディーズ製作で配給も小規模だったもののメガヒットとなった青春映画の金字塔。ニューヨーカーで富裕層の少女が避暑地に滞在。そこで労働者階級の青年に出会い、ダンスの手ほどきを受け、社会の矛盾や格差を学び成長するさまを描く。

『ダーティ・ダンシング』
DVD&Blu-ray:キングレコード廃盤
(Amazonには出品あり)
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