「コンドームさえ外せばすぐに妊娠できると信じていた」——そう振り返るのは、49歳のときに卵子提供を受けてニューヨークで出産した、こりんごさん(52)だ。現在はYouTubeやブログで不妊治療や高齢育児について発信を続けている彼女が、その波乱に富んだ妊活の経緯を明かした。
「ミラクルが起きるかも」と信じ、600万円を注ぎ込んだ体外受精
こりんごさんが本格的に妊娠に向けて動き出したのは44歳のとき。ニューヨークの産婦人科医は「今すぐやろう!」と前向きだったが、45歳からは自己卵を使った体外受精に挑むことになる。卵が3~4個取れる状態が続いたため、「自分だけは特別で、そのミラクルが起きるかも」という期待を手放せず、48歳の誕生日前まで16回の採卵を繰り返した。使った費用は約600万円。日本にいた頃の貯金をほぼ使い果たしたという。
転機は48歳のとき。「本当は自分の遺伝子を残したいんじゃなくて、自分の子宮を使いたかったんじゃないか」と気づいたことで、卵子提供へと一気にシフトした。「宇宙に祈っている場合じゃなかった」と、彼女は笑い飛ばす。
ドナー探しも一筋縄ではいかなかった。自分と同じ「B型」「170センチ前後」という条件を設けたものの、該当者はなかなか現れない。条件をゆるめたタイミングで「身長173センチ、B型」のドナーが見つかったが、採卵直前に「卵が全然ない」という連絡が届き、キャンセルに。「レシピエントは本当に弱い立場」と痛感したという。
それでも諦めずに同じドナーで再挑戦し、2023年2月に着床が成功。その時点で、こりんごさんはすでに49歳になっていた。無痛分娩・計画出産で臨んだ出産は順調そのもので、産後は看護師に「産後に自分からストレッチャーに乗る患者を初めて見た」と驚かれるほどだった。
「生まれちゃったら卵子提供なんて全然関係なくて、もう『かわいい、かわいい』で大変ですよ」——かつて生殖医療に否定的だった母も、夫も、我が子を前にして同じ言葉を繰り返した。卵子提供を決めた理由や49歳での妊娠・出産についてはインタビュー本編で詳しく読むことができる。
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