自民党副総裁として地位と影響力を維持し、高市政権を後ろ盾として支えるのが麻生太郎氏(86)だ。
政治資金による長年の豪遊ぶりは前号で報じた通りだが、その先に麻生氏が描いているのは“世襲計画”である。
「週刊文春」は10月8日号で、麻生氏の資金管理団体「素淮会」の政治資金収支報告書を2024年分までの約20年分にわたり精査。親密な女性の会社に政治資金約8000万円を支出していた事実、クラブや料亭に近年まで支払いを続けている事実を報じた。
そこからは、政治資金の使途として適切なのかという疑問と共に、最近まで夜の盛り場で意気軒昂に振る舞う麻生氏の姿も浮かび上がった。
一方、かつての矍鑠とした足取りは、どこか緩やかになったとも言われる。
「長時間の国会審議がある日を除けば、麻生氏が議員会館や党本部に滞在する時間は合わせて3時間ほどに留まる。かつて『麻生節』とも称された独特のべらんめえ口調を耳にする機会も減りました」(自民党関係者)
政界最高齢の86歳を迎え、否が応でも意識せざるを得ないのが、後継者問題である。
「麻生氏は後継者を赤の他人から選びたくない。華麗なる一族『麻生家』の系譜から代々政治家を輩出しており、同じように“世襲”で継がせたい思いが強いのです」(政界関係者)
麻生氏には2人の子女がいる。長男の将豊氏(41)は、年商8400億円を誇る麻生グループの中核「株式会社麻生」の取締役であり、麻生商事の社長も務める。一方、長女のA子氏(39)は東大文学部卒業の才媛。東大在学時には大学のイベントでモデルを務めた。
「将豊さんは23年から1年間、かつて麻生氏も務めた日本青年会議所(JC)の会頭を経験。一方、A子さんはイギリス留学を経て名門美術商『クリスティーズ』に勤務し、化学系企業などを経営する名家のフランス人実業家と結婚した。長男長女2人とも素晴らしい経歴の持ち主ですが、皇室典範改正の議論で男系男子に強いこだわりを示してきた麻生さんの姿勢も踏まえ、周囲は後継の本命は将豊さんであると、一様に見ています」(麻生派議員)
その将豊氏に直撃して訊いた。
――麻生太郎さんの跡を継がれるご予定は。
「一切ございません」
――政界に進出される?
「ありません」
――地元や麻生さんの支援者にどのような説明を?
「今申し上げたことと同じように説明しております」
歯切れよく答えた後、苦笑交じりに、こう呟いた。
「どうしようもないんですよね」
本命のはずが、後ろ向きな言葉を連ねた将豊氏。何が起きているのだろうか。
《この続きでは、麻生家の知られざる内情、娘を推す麻生氏の考えなどについて詳報している。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」で読むことができる》

