簗和生農相(47)が2024年12月に行われた地元事務所での会合で、旧安倍派の裏金事件について「裏金はなかった」などと開き直りとも言える発言を重ねていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。会合の音声データを入手した。

問題噴出の簗農相 Ⓒ文藝春秋

“恫喝音声”の次は“シャトルバス買収”疑惑が発覚

 簗氏は慶応大学商学部を卒業後、東京大学大学院を修了。衆院議員の秘書などを経て、2012年の衆院選で初当選を果たした。栃木3区が地盤で、現在当選6回。今回、農相として初入閣を果たした。

 その簗氏に発覚したのが、“恫喝音声”だ。「週刊文春 電子版」は9月30日昼、簗氏が今年5月に地元関係者との会合で、自身を支持しなかった自治体の道路予算を「カットした」などと語った音声について報道。簗氏は当初「コメントを控える」と繰り返していたが、10月5日、「発言について撤回をし、お詫びをいたします」と謝罪した。

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閣僚席での簗氏 Ⓒ文藝春秋

 さらに「週刊文春」は10月8日発売号で、簗氏側が2024年と今年の衆院選で、公示日にシャトルバスを手配し、自身の支援者らを無料で送迎していたとする公職選挙法違反疑惑を報じた。簗氏は10月13日の国会で「人道上の観点もありバスを用意した。利益供与ではない」などと答弁している。

「改めて『裏金はなかった』ということで」

裏金問題を巡って政倫審で弁明 ©時事通信社

 他方、簗氏を巡っては旧安倍派の裏金事件に関与(計1746万円の不記載)したとして、2024年4月に党の役職停止6カ月の処分を受けている。

「ただ、高市早苗首相は『私の大事なヤナちゃん』と簗氏を高く評価していた。今回の内閣改造で“裏金議員”として初めて閣僚に起用したのです」(政治部デスク)

国会での高市首相 Ⓒ文藝春秋

 問題の発言があったのは、2024年12月、栃木県大田原市の地元事務所で行われた会合だった。簗氏は裏金事件の逆風に晒された同年10月の衆院選で、無所属候補に178票差で辛勝。会合では衆院選の結果を振り返るなかで、参加者に向けて以下のように語っていた。

「改めて『裏金はなかった』ということで、皆さんにお伝えをして頂ければと思います」

「週刊文春 電子版」では、上記以外の問題発言も含めた裏金事件に関する簗氏の“開き直り発言”の音声データを公開している

 現在配信中の「週刊文春 電子版」ならびに10月15日(木)発売の「週刊文春」では、裏金事件を巡る“開き直り音声”のほか、簗氏の運動員買収疑惑に関する事務員5人の重大証言や、簗氏が秘書に送った“買収指示メール”の中身、簗氏と家族の複雑な関係などについて5ページにわたって詳報している。

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