11月8日(金)
朝ニッポン放送『あなたとハッピー!』から、浅草演芸ホールで『桃太郎』。新幹線で京都へ。夜は京都芸術大学内の春秋座にて上方の桂二葉さんと二人会。演芸写真家の橘蓮二氏のプロデュースで去年に続き2回目。京都芸大の宮信明先生が駅まで迎えに来てくれる。宮さんは芸能史研究家でこの秋からTBS『落語研究会』の解説者に就任された。43歳。前任者の京須偕充先生が82歳なので圧倒的に若いのだが、博識でひとあたりが良くて、かつおしゃべり。タクシーのなかでひとしきりご機嫌に宮トークを楽しんだ。会のほうは二葉の華におされつつ、『粗忽の釘』と『新聞記事』の頭のおかしい噺でご機嫌をうかがう。打ち上げでは上方のお囃子のTさんがいいかんじの酔っ払い。途中からワイングラスを頭に乗せてバランスを取ったり、「イチノスケシショウヲ、オミコシデカツギタイデスワー!」と言い出し、二葉と2人で腕を組んで私を担ごうとしたが腰が立たず。飲み足りないのかコンビニで氷結を買いこみ、ご機嫌でタクシーで去っていった。とにかくご機嫌な一日。久しぶりにあんな酔っ払いを見た。まだ見ぬ猛者がいるなぁ。出会いというものは素晴らしい。
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source : 週刊文春 2024年12月19日号