「地震で一同テレビに釘付けになり、一緒に飲んでいた議員は『国交省に上がった方がいいんじゃないんですか?』と何度も声を掛けていました。なのに、副大臣は『(行かなくて)大丈夫や』と繰り返すだけで、芋焼酎の水割りを飲み続けていたのです」(居合わせた客)
◆ ◆ ◆
それは突き上げられるような強い揺れだった。6月18日夜10時22分、山形県沖を震源とする地震が発生。新潟県村上市では震度6強を観測し、一時は1万人以上が避難した。
「国交省は震度6弱以上で、3段階のうち最高レベルの『非常体制』に移行し、次官以下の担当職員に参集義務が発生します。彼らはあの夜、全力疾走で電車やタクシーから庁舎に駆け込んで行った。政務三役に参集義務はありませんが、『直ちに登庁できる態勢で付近に待機』との指示がありました」(国交省担当記者)
その政務三役の一人が、防災担当の国交副大臣を務める大塚高司氏(54)である。大阪が地盤で当選4回の大塚氏は昨年10月、内閣改造で副大臣に就任した。
「国交政務官だった13年には、元愛人女性への傷害容疑で書類送検されました。一方で国会議員2人の秘書を経験した叩き上げだけに、後輩議員を食事に連れて行くなど“親分肌”な一面もあります」(政治部記者)
「キャベツ太郎」をつまみに「佐藤」の水割り
地震が起きる1時間ほど前の18日夜9時半頃。大塚氏はいつものように「2軒目行くぞ」と、竹下派の“後輩”である古川康衆院議員、宮崎政久衆院議員、野中厚衆院議員の3人を引き連れ、馴染みの赤坂のクラブへ足を運んだのだった。
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source : 週刊文春 2019年7月4日号