うちの子は大丈夫か。頻発する教育現場での性犯罪に疑心暗鬼の保護者も多いだろう。群馬の名門校で起きたのは担任による拉致監禁というおぞましい事件だった。“前科”が指摘されたロリコン教師はなぜ野放しにされたのか。事件の真相究明と共に学校の責任に迫る。
◆ ◆ ◆
「彼の女子生徒への問題行動について一部の教職員は知っていたようです。しかし担任としての資質を問う声が上がっていたことも情報共有されていなかった。彼は教師である前に人間としてやってはいけないことをやってしまった。生徒の気持ちをズタズタに引き裂き、心を殺してしまう酷いことをしたのです」
内田慎也容疑者(27)の同僚教師は、本誌の取材に対し、言葉少なに語った。
6月25日、群馬県の私立新島(にいじま)学園中学校に通う中学2年の女子生徒が自宅から忽然と姿を消した。
「13時過ぎに帰宅した母親が『留守番しているはずの娘がいない。家の中が荒らされている』と110番通報したことで事件が発覚。室内は窓ガラスや鍵は壊されていなかったものの、扇風機が倒されるなど争った形跡が残されていました」(群馬県警担当記者)
警察は防犯カメラの映像などから容疑者の車を特定し、約90人態勢で緊急配備を敷き、ヘリコプターやパトカーを動員して車を追跡。車輛は高崎市内の観音山ファミリーパーク近くの山林で発見された。
2カ月99円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
-
月額プラン
99円/最初の2カ月
3カ月目から通常価格2,200円
期間限定
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2019年7月11日号