「今の日産にはビジョンがないように見える。統合が成功するとは思えません」

 

 そう意気揚々と語るのは、日産自動車のトップに20年君臨したカルロス・ゴーン氏(70)。12月23日、日本外国特派員協会の会見に、逃亡先のレバノンからリモート出席した。

 ゴーン会見から2時間後、ホンダ、日産、日産傘下の三菱自動車の社長が揃って会見し、持ち株会社設立による経営統合の協議に入ると発表した。

「長らく仏ルノーに支配されてきた日産は昨年、ルノーの出資比率を引き下げ資本関係が対等に。ルノー以外との提携が可能になった。iPhoneなどを製造する台湾の鴻海精密工業が、日産買収を仕掛ける動きがあったため協議が本格化したとみられる。鴻海のEV事業責任者は日産出身の関潤氏です」(経済部記者)

会見したゴーン氏

 来年6月に最終合意を目指すというが、最大の懸念は日産の経営危機だ。今年4〜9月期の純利益は192億円と、前年同期比で94%の大幅減となった。

 低迷の原因は、ゴーン氏が残した3つの“置き土産”にあるという。

最初の2カ月99円 または 初年度9,999円
でこの続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    99円/最初の2カ月

    1月6日㊊ 10:00までにお申し込みの方限定

    期間限定

  • 年額プラン

    1年更新

    およそ833円/月

    1月6日㊊ 10:00までにお申し込みの方限定

    期間限定

週刊文春 電子版 PREMIUMMEMBERSHIP 第1期募集中 詳しくはこちら

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 1

  • 7

  • 0

source : 週刊文春 2025年1月2日・9日号