筒井康隆原作、吉田大八監督の新作映画『敵』の公開に先立ち、主演の長塚京三さんにお出ましいただきました。長塚さんほどのベテランでも発見があったという今回の現場、辿り着いた新たな演技手法の境地に唸らされます。
(ながつかきょうぞう 俳優。1945年生まれ、東京都出身。ソルボンヌ大在学中に、『パリの中国人』で俳優デビュー。主な出演作にドラマ『ナースのお仕事』シリーズ、映画『ザ・中学教師』『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』『笑う蛙』などがある。)
阿川 ご無沙汰しております。このたびは東京国際映画祭での最優秀男優賞受賞、おめでとうございます!
長塚 ありがとうございます。
阿川 1月17日公開の映画『敵』(吉田大八監督)で、元大学教授の役で主演をお務めになられて。受賞なさった瞬間はいかがでした?
長塚 びっくりしましたね。監督も監督賞、作品も作品賞をとったけど、そんなに派手な映画じゃない、ごくごく地味な作品なので。
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source : 週刊文春 2025年1月23日号