軽井沢の素敵なご自宅で、やわらかな微笑みを浮かべながら迎えてくださったのは、3度目のご登場となる村山由佳さん。村山家の愛猫たちに見守られながら、「承認欲求」をテーマに書いた新刊についてたっぷり伺いました。
(むらやまゆか 作家。1964年生まれ。東京都出身。93年『天使の卵』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞、09年『ダブル・ファンタジー』で柴田錬三郎賞、島清恋愛文学賞、中央公論文芸賞を受賞。21年『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞を受賞。最新刊に『PRIZE』(小社刊)。)
阿川 新刊の『PRIZE』、面白かったです。でもこの小説、本当に売っちゃって大丈夫?(笑)
村山 フフフ、たぶん(笑)。
阿川 どうしても直木賞が欲しい作家のお話で。なぜこのテーマを取り上げようと?
村山 直木賞云々というより、承認欲求の話が書きたかったんです。
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source : 週刊文春 2025年1月30日号