「半年以上、給料の遅配が続いていました。早晩こうなるだろうとは予測していました」(ニチガク元講師)
大学受験予備校「ニチガク」を運営する株式会社日本学力振興会が1月10日、東京地裁に破産を申請した。一体、何が起きたのか。
予備校激戦区の新宿で、40年以上の指導実績があるニチガク。受験シーズンが本格化する直前の1月4日、突如として教室閉鎖を告げたのだった。
「予備校に通う生徒や保護者には事前に一切の連絡がなかった。4日、校舎の扉に掲示された破産申し立ての張り紙で閉鎖を知ったといいます」(社会部記者)
専任講師による少人数制授業や個別指導、難関大学の現役生のチューター(個別指導者)による「弱点補強指導」が人気を集めていたはずだったが……。
「生徒数は200人を超えることもあったが、近年は少子化の影響もあり落ち込んでいった。直近の在籍者数は130人ほど。入校者の減少は加速しているのに、自習室など設備への投資が重荷になり、資金難に陥ったとみられる」(同前)
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source : 週刊文春 2025年1月23日号