「フジで仕事しなければよかった」。X子さんは事件後、同局幹部との面談でこう漏らしている。テレビ局に憧れを抱いた彼女の心を打ち砕いたフジの病巣はいかなるものか。港社長のウソから中居の裏工作まで総力取材で迫る。
▶︎女性アナと毎月飲み会港会、温泉で銀座愛人と不倫写真
▶︎「安倍首相の秘書官も」総務省から4人天下り連続直撃
▶︎編成局長 弁明メール入手「会見非公開は企業防衛のため」
▶︎中居はお詫び文に「被害者は活動を了承」と入れたいと懇願していた
連続報道「中居正広SEXスキャンダル」
#1 中居正広9000万円SEXスキャンダルの全貌 X子さんは取材に「今でも許せない」と…
#2 中居正広「9000万円女性トラブル」X子さんの訴えを握り潰した「フジテレビ幹部」
#3 ダウンタウン松本人志「恐怖のスイートルーム」飲み会に中居の姿が!
#4 新たな被害者が爆弾告白「私もフジテレビ編成幹部によって“献上”された」
#5 フジテレビ“ガバナンス崩壊”の裏に総務省「天下りキャリア官僚」
#6 今回はこちら
東京湾岸に聳えるフジテレビ本社のオフィスタワー20階。昨年8月下旬、芸能関係者X子さんは、社長室にある黒革のソファに座る港浩一社長と向き合っていた。その日、フジ関連の仕事を離れる彼女が、最後の挨拶をする予定だった。
X子さんが振り返る。
「港さんはトラブルについては一切会話に出さずに上機嫌で笑顔を浮かべて、五輪視察で訪れたパリの話ばかりしてきました。『この人は私が抱えるトラブルを知っているのか、知らないのか。どういう気持ちでいるんだろう』って。そして、最後まで謝罪はなかった。私は『これまでお世話になりました。さようなら』と挨拶して席を立ちました」
それから約5カ月後の1月17日。約1時間45分に及ぶ港社長の記者会見が開かれた。
――アナウンサーなどを呼んで懇親会的なことをされることは往々にしてあるものですか。
「基本、自由参加ですから。ほのぼのした会だと認識していますので。自由参加で来たい人は来て、帰る人は帰るというイメージ」
――慣習として、性接待や性上納を行っていたという報道が出ている。
「そういうことはないと私は信じています。そうしたことも含めて調査委員会で調査していただきます」
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source : 週刊文春 2025年1月30日号