都知事選で「旋風」を巻き起こした男はいま、「刑事告発」の渦中にある。SNS選挙の実態は、実に杜撰な運営と、不可解なカネの処理。そして明らかになるのは、陣営による異様な「工作」の存在だ。疑惑の核心を暴く。
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石丸伸二・公選法違反疑惑
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#2 石丸伸二氏「買収疑惑」配信業者の5通の「見積書」「請求書」独占公開
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「選挙運動ですね、その中において、不備があった」
2月6日、東京都港区にあるビジネスセンターの一室。記者会見に臨んだ男の表情には焦慮の色が浮かんでいた。
新党「再生の道」発足をアピールするはずが、いまや自身に向けられた「疑惑」の渦中にあったからだ。
暗色のスーツに身を包み、かつての「旋風」のイメージカラーだった紫のネクタイを締めて登壇した石丸伸二氏(42)である。

会見の中で説明は二転三転した。混乱の果てに石丸氏は終盤、
「(法律に)違反するおそれがあると思います」
と認めた。この4日後、市民団体が東京地検に石丸氏を刑事告発した。
だが、疑惑の真相はいまだ明瞭ではない。小誌が入手した5通の「文書」が物語るのは、悪意を以て行われた「改ざん」だった――。
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source : 週刊文春 2025年2月20日号