代表選手がテコンドーのドン「私物化」を実名告発する

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 スポーツ

「5月にイギリスのマンチェスターで世界選手権が行われた際、最終日に選手が宿舎の一室に集まって話し合いました。この遠征では選手8人に対し強化スタッフが11人もついてきましたが、JOC(日本オリンピック委員会)からの補助金もその旅費などに充てられている。一方、選手の世界選手権への参加は自腹で、毎回20万円近い負担がある。協会は本当に選手のことを考えているのか」

◆ ◆ ◆

 こう告発するのはテコンドー全日本選手権8連覇中で、世界選手権にも男子80kg級日本代表として出場した江畑秀範選手(27)だ。

 全日本テコンドー協会が9月に開催した強化合宿で、28人の選手のうち26人が参加をボイコットする事態となった。江畑選手がその背景を語る。

「合宿も『韓国でする』と出発の数日前に突然言われ、参加費を払えないと『代表になれないぞ』と言われます。一方でJOCからの補助金がどう使われているのかは選手には一切知らされない」

 金銭面以上に不信感を増幅させているのが、強化委員会の指導力不足だ。

「毎月の強化合宿では、各選手が所属チームでしてきた練習をナショナルコーチが『おかしい』と全否定して混乱する。大会でもセコンドが相手選手のことをよく知らなかったり、『メダルを取らないと来年度の予算が出ないぞ』と脅しをかけたりするだけ。本当に自分たちと一緒に戦う気があるのか……」(同前)

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source : 週刊文春 2019年10月3日号

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