文在寅大統領と玉ネギ法相　虚飾の履歴書［現地総力取材］

　文大統領の最側近、曺国法相のスキャンダルが止まらない。今度はついに本人宅にも家宅捜索が行われた。一方で、韓国からの訪日客は激減し、日本の各地で悲鳴が上がっている現実もある。日韓の今後はどうあるべきかを探るべく、現地に飛んで総力取材を試みた。

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　ソウル市南東部の江南エリア。高層ビルが立ち並び、韓国でも指折りの富裕層が住むことで知られるこの地区に、9月9日に法相に就任した文在寅大統領の最側近・曺国（チョグク）氏が暮らすアパートメントはある。

　9月23日、午前9時。家の主が出勤したのを見計らって検察が急襲、家宅捜索を開始した。自らを所管する省庁のトップをガサ入れする、前代未聞の事態だ。

　閑静な住宅地に韓国メディアが殺到し、入り口前には人だかりができた。近所に住む50代の女性が言う。

「このアパートは少し古びているけれど、静かなのに交通の便も良くて住みやすい地域なので、決して安くはないんですよ。約50平方メートルで、4部屋あり、トイレは2つあるタイプ。もちろん持ち家（分譲）です」

　曺一家は約15年前からここに住み始めた。ただ、妻のチョン・ギョンシムは少し離れた東洋（トンヤン）大学の教授で普段は大学の側で寝泊まりし、週末だけ帰ってくる生活をしていたという。

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source : 週刊文春 2019年10月3日号