何度もダマされてきたものの、今回ばかりは信じて良いと思った。昨年秋の衆院選で石破茂政権に鉄槌が下り、与党は少数になった。数頼みの政治は終わり、やっと政策論議中心の政治になるぞ、と。
甘かった。2月26日の朝刊は、「自公維、高校無償化合意 党首会談 予算案修正 成立へ」(読売)などと大山鳴動して鼠一匹のオチを伝える。何だよ、数頼みが数合わせに転じただけか。
日本維新の会が掲げた政策要求に関しては、「高校授業料の無償化 課題の議論が置き去りだ」(2月22日の毎日社説)など問題点を指摘する論説はあった。ただ、本当に問うべきはそこか、と思う。
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source : 週刊文春 2025年3月13日号