神頼み――自分の力では叶えられないことを神にお願いすること。
「神様、次の対局だけは勝たせてください」
これは年齢制限に苦しめられた、修業時代の奨励会の頃によくやった。夜中に神社で一人願った後は、放心して地面に崩れ落ちた。「持たざる者」がすがる、最後の拠り所でもあった。
棋士になれば全ては自己責任である。今、心から願うのは、
「神様、何とぞ弟子の大一番(奨励会)を勝たせてやってください」
もちろん彼らは自力で自分の道を切り拓く。だが大きな一番の前は、師匠として願わずにはおられない。
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source : 週刊文春 2025年3月20日号