アガサ・クリスティーの名作「オリエント急行殺人事件」。名探偵ポアロが寝台列車で起きた不思議な殺人事件を解決していく。その結末はあまりに有名だ。

 この作品の被害者サミュエル・ラチェットは、横柄な立ち振る舞いもあり決して共感されないキャラだ。しかし先日、私はこの人物と似た経験をした。

 3月5日に私は、順位戦B級2組を戦っていた。東京、大阪、名古屋の対局場に分かれた同じクラスの棋士たちが、同じ日に対局をする。栄光も挫折もこの中から生まれる。一種の運命共同体で、同じ船や列車に乗る乗客のような気分になる。

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source : 週刊文春 2025年3月27日号