神頼み――自分の力では叶えられないことを神にお願いすること。

「神様、次の対局だけは勝たせてください」

 これは年齢制限に苦しめられた、修業時代の奨励会の頃によくやった。夜中に神社で一人願った後は、放心して地面に崩れ落ちた。「持たざる者」がすがる、最後の拠り所でもあった。

 棋士になれば全ては自己責任である。今、心から願うのは、

「神様、何とぞ弟子の大一番(奨励会)を勝たせてやってください」

 もちろん彼らは自力で自分の道を切り拓く。だが大きな一番の前は、師匠として願わずにはおられない。

初月300円でこの続きが読めます。
年額&3年プランは割引キャンペーン中!

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    1年更新(2年目からは22,000円)

    およそ833円/月

    1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

  • 3年プラン

    3年更新(4年目からは59,400円)

    およそ1,383円/月

    1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 0

  • 1

source : 週刊文春 2025年3月20日号