「一連の報道があってから、パッタリ店に来なくなりました。まぁ自業自得やからしゃあないけど、トヨちゃんは、店の大事なお客さん。ほとぼりが冷めたらまた来てくれるやろか……」(元ホステス)
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大阪の歓楽街・北新地で30年以上営業を続ける高級ラウンジX。この店で、ホステスから“トヨちゃん”と親しまれる常連客こそ、関西電力の豊松秀己元副社長(65)である。
「関電の幹部ら20人が、高浜原発のある福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から多額の金品を受領していた問題で、特に突出していた2名のうちの1人が豊松氏でした。同氏は技術者として、電気事業連合会の原子力開発対策委員長を務めていたこともある“原子力のドン”。判明分だけでも約1億1000万円の金品を受領、現金のみならず20着分のスーツの仕立券や小判なども含まれていました」(全国紙記者)
豊松氏は先月末、朝日新聞の取材に、「2011年頃から必死に(金を)返してきた」と釈明しているが、その報道をみて、冒頭の元ホステスは、「ホンマかいな」と思わずツッコミを入れたというのだ。
09年に原子力事業本部長代理に就いてから、森山氏から金品を渡されるようになったという豊松氏。ちょうどこの頃から足しげくXに通い詰めていたという。
「トヨちゃんはカラオケ付きのVIPルームをよく借り切っていました。20人以上入る部屋を7人から10人くらいで使い、多い時は部下など15、6人くらい連れてきた。みんなが彼にペコペコしていました。料金は2時間で1人約2万円。それにVIPルーム代、ボトル代が加算されますが、ウイスキーなどをポンポンあけて羽振りよく飲んでいたのを覚えています。支払いはトヨちゃんで、いつも現金。毎日のように店に来ていた時期もあり、月に軽く4、500万円は落としていました」(同前)
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source : 週刊文春 2019年10月24日号