世界三大投資家のジョージ・ソロスを顧客に持つ“伝説のコンサルタント”、齋藤ジン氏。10年来の友人のスコット・ベッセント氏は、第2次トランプ政権で財務長官に指名された。トランプ経済の“要”を熟知する齋藤氏が語る「攻略法」とは。

アメリカは「ドラえもん」のジャイアンと同じです。ただし、これまでは優しいジャイアンでした。トランプのアメリカはジャイアンがジャイアンとして暴れだしたのと同じです。日本が考えるべきは、怒れるジャイアンを軟着陸させる道筋です。
第2次世界大戦後、アメリカは「世界各国を豊かにさせることで、自らも豊かになる」という、覇権国家としては前例のない選択をしました。繊維、鉄、造船と、アメリカが「付加価値が高くない」と考えた産業が、どんどん日本に渡されたのです。
冷戦終結と同時に新自由主義が世界標準になると、世界が1つの市場となります。アメリカは世界規模で高付加価値の追求を続け、世界中、最も安価で競争力のある場所(多くの場合は中国)にサプライチェーンを移管し続けたのです。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
スクープを毎日配信!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
有料会員向けおすすめ記事
source : 週刊文春 2025年3月27日号